#アイドル短歌 のまとめ
今までに作ったアイドル短歌のまとめです。
J31Gate寄稿分
大西流星
ただはやく庇護の鎖を断ち切って僕はサンタを殺したかった
●第4回「クリスマス、冬」
生まれて初めて詠んだ短歌で、過去最も多く反響を頂いた歌でもあります。
年齢的に地方公演や20時以降のステージに出られないのがつらくて「何でもっと早く産んでくれんかったん?」とお母さんに泣いていた、というエピソードが衝撃的でした。
太陽を味方につけた眩さは順に咲くことの豊かさを説く
●第5回「花」
「正直メンバーの仕事を悔しいと思う事もある。でも順番もあるし、いつ自分の番が来てもいいように準備して、その時がきたらグループに何かを持って来たい」という言葉から。
「太陽」はメンバーカラーのオレンジと、大阪万博のシンボルである太陽の塔 を重ねました。
植物によって開花時期が異なることは、多様化のための戦略の一つです。
少年の脱獄ほどの時間かけ通った学び舎からの卒業
●第6回「時間」
高校卒業おめでとうの短歌です。
朝5時に起きてバスに乗って電車に乗って高校に通っていた流星くんの通学時間は、きっと「少年たち」の上演時間ほどだったのではないかと推測。
星の子の覚悟を込めた下まぶた 泣いてるように、泣けないように
●第8回「星」
年始に京セラドームで開催されたコンサートでのメイクが美しかったので詠みました。
流星くんのステージメイクが好きです。これからも、気合や覚悟、好きな色、好きな光を瞼にのせて、自分のいちばん好きな顔で輝いてくれたらと思います。
ただ消費される愛ではありません虚に響く胃を前にして
●第9回「体」
「今、僕らが頑張るとき。エンターテイメントが必要です」という言葉から。
コロナウイルスの影響で、従来のようなアイドルからファンへのエンタメの供給や双方向のやり取りが難しくなりました。飢えて、乾いた世界を前にして、思い出したのは「愛届いてるよ」の言葉でした。
安嶋秀生
●第9回「体」
安嶋くんのアクロバットを見ていると、 止まらない進化の過程で、今この瞬間の人間の身体構造の美しさにハッとすることがあります。
お題箱より
君に似て光はいつも実直で背丈や声さえ焼き付けるのね
●中島裕翔/写真
実際に裕翔くんが撮影した写真を拝見して詠みました。
カメラを構えるポジションが高いことがわかる構図と、写真のなかの人物から声が聞こえてくるような被写体との心の近さが印象的でした。
父性とか母性をこえた海の色 すべては青から生まれました
●藤原丈一郎/青
”母なる海”の青を背負った丈くんがなにわ男子を見つめるときの、優しくて暖かくて楽しそうなあの目線が好きです。
いただいた感想はいつもほんとうにうれしく拝見しています。私が詠みたくて詠んでいるものですが、それでも「作ってよかった」「続けよう」と思えます。ありがとうございます。
そして、いつも素晴らしい場を設けてくださるJ31Gate様に特別な感謝を。
随時更新します