2021年7月28日
「今日はこの後どこかにお出かけされるんですか?」
「横アリで、ライブがあるんです」
「へえー!誰のですか?」
「ジャニーズJr.の“なにわ男子”って言うんですけど、」
「あ!なにわ男子、聞いたことありますよ!めざましの…!」
27日の昼まえに、いつもの美容室で美容師さんとこんな会話をした。
「明るくて、元気いっぱいの子たちですよね」
個人名は知らないんですけど…と言う美容師さんは、なにわ男子がまだデビューしていないことに驚いていた。
今思えば、ここでメンバーの紹介をしてもよかったし、客入りのライブが久しぶりなこととか、それがどれだけ待ち遠しかったかとか、いろんな話題の選択肢があった。実際に、これまでにこういう会話になったときには、「まだデビューしていない」という点をあえてスルーして、メンバーの紹介をすることが多かったように思う。
それは、「どういう条件でデビューできるんですか?」の問いに答えられないから。
ただ、この日だけは違った。
「デビューするなら、明日だと思ってるんです。明日なかったら、また遠い気がしてます」
「だから、明後日のめざましでデビューが取り上げられてたら、おめでとう、って思ってください」
どうしてこんな言葉が出たのか今でも不思議に思う。でもずっとそう思っていた。
明日かもしれないと思ってスマートフォンを握って眠った日もあったし、今日かもしれないと覚悟を決めた日も何度もあった。なにわ男子に新しいお仕事が決まるたびに喜んで、そのあとこっそりお仕事の終了日を調べた。
ずっと「今だ」と思っていたけれど、28日は特別だった。異様だった。
上陸するといわれていた台風は、ウソみたいに晴れた空を見せた。
「どうしてデビューしてほしいのか」
自分としては当たり前の願いで理由を考えたこともなかったけれど、今はわかる。
『ずっと一緒にいてほしいから』
“ずっと”なんてないことは、わかっている。
それでも、7色のきらめきをずっと見ていたかった。
27日の挨拶で「さみしいときには、YouTubeなどにも僕たちはいますので」と優しく言っていた道枝くんを思い出す。
もうずっと、テレビを見ても雑誌を見ても、ふと目をやった街の風景のなかにさえ7人がいてくれたけれど、11月12日からは、いつもすぐそばに7人の紡ぐ音楽がある。
“まだ名前は知らないけれど、見ていて元気がもらえる明るい子たち”が歌う歌が、声が、光が、今はまだ遠い人たちに届く日がやってくる。
楽しみだ。
始まること、続いていくこと。
明日のことさえわからない数字がめぐる社会の中で、ひとつ確かな約束があること。
大好きな7人が、祝福の光に包まれたこと。
なにわ男子のみんなへ
デビュー決定おめでとう!
これからもよろしくね