なにわ男子の「ダイヤモンドスマイル」が好きだという話

星は歌う

正確には、恒星のプラズマのなかで、音の放出によく似た物理的メカニズムが生じる。聞こえない歌を思うとき、星々の光とともに私の頭に思い浮かぶのは “Your sparkling smile is so sweet stone, Bright illusion” のフレーズである。

“Your sparkling smile is so sweet stone, Bright illusion”

これは、関西ジャニーズJr.内のユニットであるなにわ男子に贈られた2曲目のオリジナルソング「ダイヤモンドスマイル」の最初のフレーズだ。甘く繊細なささやきと共に、ステージに青い光が差す。

今日は、ヒロインへ歌うラブソングであり、夢を追う人の背中を支える歌でもある「ダイヤモンドスマイル」、この曲の話をしたい。

私は「ダイヤモンドスマイル」が好きだ。コンサートでイントロが流れた途端に泣き始めるくらいには好きだ。生まれたてほやほやのなにわ男子に差し込んだ未来へ続く光であって、彼らに「なにわ男子らしさ」を授けてくれた曲であると思っている。これはあくまで私の解釈で、これから記すこともすべて個人的な感動である。このブログを書いた意図は、感情を押し付けたいということではなく、むしろ、みんなのダイヤモンドスマイル鑑賞文が読みたい、というところにある。みんな鑑賞文書いて。

 

ここからは歌詞をなぞりながら、好きなポイントをあげていこうと思う。ダイヤモンドスマイルを知っている人は思い出しながら、知らない人は聞きながら読んでほしい。(私個人の意見としてはMUSIC FAIRに出演した際の演出が傑作なので、近くの親切ななにわ担に頼んで見せてもらってほしい。ああなぜなにわ男子のパフォーマンスはこれほど美しいのに手軽に見られないのか……)

 

冒頭でもふれたように、ダイヤモンドスマイルは甘いささやきから始まる。まずこれが良い。とても良い。大抵の音楽番組では「なにわ男子で『ダイヤモンドスマイル』です」と曲紹介をされて、やたらと顔の良いかわいらしい青年たちが王子様のようなブルーの衣装をまとってステージへ歩いていく。視聴者は「なにわ」の言葉のイメージと「ダイヤモンドスマイル」のもつ透明な響きをもてあそぶ。そこで、そこで真っ先に耳に入るのが“Your sparkling smile is so sweet stone, Bright illusion”である。完全に物語の始まり。グリム兄弟も思わず生き返って執筆すると思う、私は。

 

西畑くんが繰り返す「もっと」も良い。完璧なアイドルの顔で歌っているときも良いし、秘めた決意を残さず注ぐように歌うときも良い。(後者では犬歯が見えるなどしてかなり良い。)

 

愛しちゃって 愛しちゃって 愛しちゃって いいじゃないか More

いいよ。愛す。愛してる。なにわ男子らぶゆー

 

大橋くんの歌う「特別なそのSmile」は真実の重さがあって良い。大橋くんの笑顔は、46億年を見てきた赤ちゃんのような笑顔だと思う。すべてを知っている生まれたての笑顔。特別でしかない。

 

ここから道枝くんと高橋くんのパートへ続くのだが、この2人は存在が別冊マーガレット。ため息や“私なんて”の言葉を「君には似合わないよ」と歌うその眩しさが良い。顔の良い2人が向かい合って歌う図、ジャニオタとかジャニオタじゃないとか男とか女とか関係なく人類皆平等に好きだからみんな見て。道枝くんと高橋くんの共通点はたぶん真っ直ぐなところで、それが本当にひしひしと伝わってくる。同じ魅力をもった正反対の2人とか無敵すぎませんか?幼馴染の道枝くんと高橋くんに手を引かれるヒロインの図が毎回毎回浮かぶ。お願い、ドラマ化して。

 

長尾くんの「ワンカラットの瞳」も良い。私は長尾くんの黒い瞳が好きだ。ステージの光を集めてタピオカのようにきゅるきゅるしているのもいいし、陰のある役を演じているときの底の知れない深さのある瞳も好きだ。あともう一つ、私は長尾くんの衣装についている白いモフモフの襟が好きだ。殺生丸みたいでかわいい。かわいい。長尾くんはかわいい。

 

「覗き込めば 吸い込まれそうさ ぎゅっと」は大西くんのパートである。彼は努力と経験によってその技を得たカメラアピールの申し子であるから、「覗き込めば」ではカメラを見つめ、「ぎゅっと」では手を伸ばしてテレビのこちら側にいる私たちをぎゅっとしてくれる。そのあまりの求心力に、今まで「ダイヤモンドスマイル」を披露したほとんどの番組では、カメラが「吸い込まれそうさ」に合わせてズームをしている。カメラマンさんさえも魅了する大西くんをみんな見てくれ。そして一緒に吸い込まれよう。

 

プラチナのジェットにのって 気まぐれな奇跡に酔って 瞬きが終わる頃 僕だけの君でいてね

このパート、良い。すごく良い。藤原くんの甘い声で届く「気まぐれな奇跡に酔って」が良すぎる。気まぐれな奇跡ってなんだろう、「気まぐれな(彼女が自分の方を向いてくれている)奇跡(のような時間)」ということか。それとも、「気まぐれな(先の見えないこの世界で)奇跡(のように充実している時間)」ということなのか。でもそのあとすぐに「瞬きが終わる頃 僕だけの君でいてね」と歌う。奇跡は気まぐれなのに、その存在をこの場にとどめようとする。瞬きが終わる頃とは、いつなのだろう。眠りにつくときなのか、命が終わるときなのか、はたまた永遠を言っているのか・・・

ね、このパートすごく良い。お兄さんな3人が歌っているのも良い。3人のソロパートはそれぞれが違った表情をしていることが多いけれど(その中でも私はとりわけ藤原くんのおどけたような表情が好き)、声が重なる「僕だけの君でいてね」では一瞬目を合わせた3人が同じ顔をする。魔法の合言葉。私はこの瞬間が大好き。

 

と、ここまで散々好きを散らかしておいて、ここで満を持してのサビの登場である。

 

Oh ダイヤモンドSmile (Shine)
Your ダイヤモンドSmile (Dream)
1秒先はもっともっともっと輝く
キラいな自分 好きな自分
素直に言えたらイイね
そう星屑も (Shine) とろけるほど (Dream)
甘い運命感じて
愛しちゃって 愛しちゃって 愛しちゃって いいじゃないか More
永遠に煌めけ

良い。すごく良い。めっちゃ良い。

「1秒先はもっともっともっと輝く」の大西くんがすごく良い表情をするんだ。歌っているときももちろんだけど、フレーズを歌い切ったあとの満足そうな顔。素晴らしい。君のその顔が見たくて、私はコンサートに行くんだよ。

 

キライな自分 好きな自分 素直に言えたらいいね

キライな自分をキライなままでいてもいいということ、キライな自分を無理に好きにならなくてもいいということ。なんて、なんて美しい歌なんだろうね。笑顔がダイヤモンドのようだと、まばゆい魔法のようだと歌ってくれる7人が、自分のキライなところをキライなままで肯定してくれる。優しくて強い歌詞。

 

そう星屑も とろけるほど 甘い運命感じて

かわいいよね。ここの歌詞ほんとうにかわいい。鉄の融点が何度とか、そういう話ではない。

そして、大橋くんの「甘い運命感じて」は言うまでもなく最高。大橋くんの声帯、いつもありがとうね。ここのパートを任された時の心境とか、いつか聞いてみたいな。

 

愛しちゃって 愛しちゃって 愛しちゃって いいじゃないか More

いいよ。愛す。愛してる。なにわ男子らぶゆー(2回目)

 

永久に煌めけ

ここのパートを任された時の心境も聞きたいな。すごく強い歌詞だよね。「永久に」も強いし、「煌めけ」だって歌詞全体を見たときに浮き上がるような漢字表記で、おまけに命令形。西畑くんだからこそ、歌える歌詞だと思う。決意の歌詞。

 

ここでまた冒頭の囁きがやって来るわけです。

 

Your sparking smile is so sweet stone, Bright illusion 

 

そして極めつけの 

今以上の君が 確かに見えるよ

見える。見えた。数えきれない光の海を前にする7人の姿が見えたよ。君たちは関西で生まれた宝で、これからはみんなの希望になっていく。「ダイヤモンドスマイル」は、きっとずっと君たちに寄り添ってくれる。素晴らしい歌をいただいたね。


 

と、ここまで書いてオチがない恐ろしさと向き合う時間が来てしまいました。一介の関西担として、オチのない話は許されない…… だがそもそもこのはてブの内容はタイトルの26文字で収まっているし、かの有名な枕草子だってぶつ切りで終わっているし…… 

このはてなブログを通して伝えたいことは次の2つだけ…!

 

・私は「ダイヤモンドスマイル」が好き
・みんなのダイヤモンドスマイル鑑賞文が読みたい

 

「好き」の2文字だけでもいいので、みんなでダイヤモンドスマイル鑑賞文を書きませんか?#ダイヤモンドスマイル鑑賞文ってタグをつけていただけたら飛んでいきます…!